Rie0123

自分の人生を振り返ってみて感じたことや考えたことをアウトプットしてみました。

仏教。阿弥陀仏の極楽浄土

この娑婆界(しゃば私たちのいる世界)より西方の百万億の数の仏国土を過ぎたところに「幸あるところという名」の世界、阿弥陀仏が建てたという西方浄土(さいほうじょうど)があると云われています。

この阿弥陀仏の寿命は無量で、その仏の光明は、他の数え切れない仏国土の隅々まで行き渡り、隅々までを照らしています。

そのため、阿弥陀仏は、無量寿仏(限りなき命)、無量光仏(限りなき光明)、と呼ばれています。

阿弥陀仏は、仏と成り十劫(じっこう)の時が経ち、今も西方浄土にて、数え切れない他の仏国土から生まれ来た正しく目覚めた者たちや、また、まだ目覚めていないが正しい悟りを求める者たちのために法を説いています。

極楽浄土は、正しく目覚めた者たちだけが生まれ来ることを因果として、その極楽浄土の成り立ちは、数々の宝石で彩り、美しく音楽が流れ、悪因がない清浄なところであることから、
極楽浄土の世界には地獄や畜生の存在がありません。

極楽浄土に、生まれ住む勝れた者たちの寿命は無量で、また、生まれ変わりも自由に出来るので、他の仏国土で悩み苦しむ衆生を助けるために転生を繰り返す者たちもいます。
(これを還相回向げんそうえこうといいます。)


阿弥陀経によるとこの極楽浄土に生まれる方法は、日々の僅かばかりの善行によって生まれることは出来ない。

一夜、二夜、三夜、あるいは七夜の間に心の中で正しく阿弥陀仏を信じて求めたならば、臨終の際に阿弥陀仏がその者の前に立ち、そして、その者の命が終わりを迎えた後に、「幸あるところの世界」である阿弥陀仏の極楽浄土に生まれるでしょう。とあります。

このように、阿弥陀仏仏国土に生まれたいと心から誓願をおこすべきだとお釈迦様は説きます。



参考 浄土三部経(下) 岩波店