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自分の人生を振り返ってみて感じたことや考えたことをアウトプットしてみました。

仏教。六道輪廻、輪廻転生。

仏教の教えには、六道界という六つの世界を私たちは生まれ変わり死に変わりぐるぐると巡り転生していると云います。

そして、正しく悟りを得ることで、六道輪廻の枠から外れることができ、菩薩や仏への四聖という世界に生まれ変わることができると云われています。

六道界とは、どのような世界なのでしょうか。

地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天

地獄の世界は殺生、嘘、盗み、邪婬、飲酒の五戒の行いによって、罪の重さにより8つの層に分かれた地獄へと自ら落ちて行くそうです。

八大地獄、又は八大奈落と云います。
(はちだいじごく、ならく)

約2千年の間まっ逆さまに落ち続けたところの一番深い底にある、五逆などの最大の罪を犯した者が行く、最も苦しみの激しい地獄を無間(むげん)、または、阿鼻(あび)地獄といいます。


餓鬼の世界は嫉妬深かったり、物質的な執着、者惜しみ、貪りが強い者が堕ちる世界と云われています。

不浄な環境に住み、常に水や食物を欲するが、飲み食いしようとするとその水や食物は不浄なものや炎と化して得ることが出来ずに常に餓えと渇きに苦しみます。

原語のpretaプレタは死せる者や鬼とも訳される。
鬼は中国で死者の霊、亡霊を意味しており、日本で云う幽霊の世界だと考えます。

畜生の世界は愚痴が多く、悪行に反省することがない、他の生き物への慈しみがなく本能むき出しの無分別なものが生まれ変わる世界と云います。

畜生は人間以外の鳥や獣、虫、魚などの世界です。

この世界は弱肉強食という互いに殺し合いをすることで生きており、いつ襲われるかわからない不安と恐怖が常に付きまといます。


地獄、餓鬼、畜生は三悪趣(さんあくしゅ)といい、仏教において、悪行を重ねた人間が死後に「趣く」といわれる世界です。


修羅の世界は猜疑心が強く、思い通りにならないことに常に怒り、自惚れが強いものが阿修羅となって生まれ変わる世界と云われています。

元々は阿修羅は天に住んでいた好戦的な天人で、仏教においては守護神でもあります。

常に欲望を抑えられずに怒りに身を任せていて、争い続けます。
この世界は、天の世界と地獄の世界につながります。


人間の世界に生まれ変わることは、「地獄に堕ちるものは全世界の砂のように多いが、人間に生まれるものは、爪の上の砂のように少ない。」このように、人間に生まれることはとても難しいと仏教では説かれています。

人間界は、様々な苦楽を経験をすることで、菩提心(ぼだいしん)という真の幸せや安寧という、仏の悟りを求めて、この苦しい六道の輪廻転生の枠から逃れることができる六道界においては唯一の世界です。

そして、再び人間として生まれ変わるためには五戒十善という厳しい戒律を守らなければいけないそうです。


天の世界は、神様と呼ばれる存在、または、高次元の存在が住んでいる世界と考えます。

天界には種類があり、悟りを得た菩薩が生まれ変わって修行をする天界もあります。

天界は楽しみの多い満たされた世界なので、なかなか仏の教えを求めことができないと云われています。

楽しみの多い世界ですが、老化など寿命が近づくと五衰という地獄の数十倍という苦しみを受けて寿命を終えます。

天界といっても六道の世界です。
天界で寿命を終えて、次に生まれ変わる世界は人間界よりも下の世界に生まれ変わるそうです。


このように、六道界は苦しみが多い世界です。


仏教では、この六道界の輪廻転生の枠から外れることが出来ると、次は菩薩として生まれ変わり、苦しむ衆生のために再び人間界に転生をする者がいるといいます。