仏教。悟りとはどういうことなのか?
仏教でいう悟りとは?
仏教には、小乗(上座部仏教)・大乗と聞きますが、同じお釈迦様の教えです。
残念ですが、お釈迦様の教えを知ることが悟りではありません。
お釈迦様の教えを元に正しく悟ることが真実の悟りです。
まずは、仏教において悟りとは段階があり、六道という苦しみの世界をぐるぐると生まれかわり死に変わりを繰り返す六道輪廻の転生を離れることが、最初の悟りになります。
仏教の教える最終的な目的は、仏に成ることで「悟り」とは、その目的の過程の一つでしかありません。
六道→(悟る)→声聞→縁覚→菩薩→仏
お釈迦様の時代のほとんどの悟りは、阿羅漢(声聞)と独覚(縁覚)でした。
自分自身のための悟りが基本であることから、小乗と云われています。
お釈迦様は、さらにそこから菩薩としての悟りの道を説きます。
菩薩としての自利利他の悟り、阿弥陀仏の大きな真理の働きを説く大乗の教えです。
つまり、小乗も大乗も仏と成るための過程であり、そこに優劣はないということです。
しかし問題は、像法の時代より私たちは悟りを得ることが出来ないということです。
お釈迦様はたくさんの悟りに至る教えを説いて来ましたが、お釈迦様が本当に説きたかった教えは「阿弥陀仏の大慈悲」という大きな真理の働きだったと思われます。
正法の時代以前より、遥か過去から、変わらない大きな真理の働きの教えです。
阿弥陀仏が建てた、仏や菩薩が住むという西方浄土に生まれ変わることをお釈迦様は強く勧めます。
自らの力で悟ることの出来ない、今に生きる私たちは、「阿弥陀仏の浄土を信じて、正しい行いを実践すれば、臨終の際には阿弥陀仏が迎えに来る」と云われています。
正しい行いについてお釈迦様は、たくさんの教えを残し、私たちはその教えを知ることが出来ます。