仏教。四法印
お釈迦様が悟りを開いて最初の教え、初転法輪の一つです。
四法印(しほういん)は、三法印(さんぼういん)に一切皆苦を合わせて四法印と呼びます。
この物質的な見えている世界の実相と仕組みと、この世は思い通りにならない苦しみの世界であるという真理、そして、その苦しみの解決に至る教えです。
◎諸行無常 (しょぎょうむじょう)
◎諸法無我 (しょほうむが)
◎一切皆苦 (いっさいかいく)
◎涅槃寂静 (ねはんじゃくじょう)
この四つの教えを四法印といいます。
諸行無常は、栄枯盛衰、若さ、自然など、この世界の「もの事」は常ならざること、永遠不変はないということです。
諸法無我は、その「物質的なもの事」は、複雑に関係し合い相対していて、単独で存在することがありません。
すべての「もの事」は、因と縁との関係の結果として存在し、我という実体がありません。
物質的存在が目に映る現象には実体が存在しないことになります。
そして、この世界は、思い通りにならない、全てが苦しみである。一切皆苦。
私たちは、常に変化して移い、互いに複雑に関係し合い存在しています。
私たちも含めた全ての「物質的なもの事」はこの関係によって在ります。
そして、私たちには、自分の無意識の中で一番に自分を優先する無意識、我という執着があります。
その働きから執着、煩悩の苦しみは生まれます。
仏教では、元々実体の無い「もの事」に過度に執着し、煩悩の火を燃やすことは無明(知慧がない)であると説きます。
その執着、煩悩を理解して離れることが涅槃寂静と云います。
なかなか、執着、煩悩を離れることは難しく思います。
自分の環境を整えて、「もの事」を理解して離れることを心がけることが一歩だと感じます。
仏教はたくさんの解決に至る方法を教えてくれます。